ヘルニア治療
ヘルニア治療
椎間板ヘルニアとは、背骨の間にあるクッション材(椎間板)が脊髄を圧迫する病気で、動物医療では特にミニチュアダックスに好発します。
人間との違いはヘルニア箇所が神経の上流になるため、後肢麻痺等症状が重篤となることです。
当院では、この疾患に対して以下の治療を行っております。
PLDD法
Percutaneous Laser Disk Decompression
経皮的レーザー椎間板減圧術を行っております。
通常椎間板に対する手術は背中を大きく切り侵襲の大きなものですが、この方法は針を数本椎間板に挿入し、レーザーにより減圧する方法で、日帰りも可能な方法です。
リハビリテーション
最近注目をあびているのが、リハビリテーションです。
筋肉や感覚を取り戻すためのリハビリテーションを早期に行うことにより、回復をサポートします。
動物鍼治療
外科手術、PLDD法を行ったものや、内科療法で改善のみられたものにたいして、鍼治療を実施しており、効果をあげております。
特に、軽度のものに関してはこれだけで改善することもあります。
ウォータートレッドミル
ウォータートレッドミルを導入いたしました。
これは水の中で体重の負荷を軽くしてあげて、下のベルトを動かすことによって動物を歩かせてあげる装置です。このような水に(実際は温水ですが)いれてあげる療法を水療法(ハイドロセラピー)といいますが、静水圧による刺激、水の粘性による刺激が、動物の状態を改善させます。
特に多い椎間板ヘルニアの術後リハビリの一環として導入しましたが、減量や免疫力アップ、夜泣き防止から被毛の改善まで、様々な効果があることが報告されています。